仕事終わりに池袋で飲んで、終電逃したわけじゃないのに、ふと足が西口のほうへ向いた。
(また来ちまった…金ないし、明日早いのに何やってんだ俺)
駅出てマクドの前を右に曲がって、えびす通りを歩く。徒歩1分って本当で、看板が見えた瞬間に心臓がドクドクした。朝6時半から開いてる店だって知ってたけど、自分が来るのはいつもこんな中途半端な時間。受付は混んでなくて、写真をちらっと見て「フリーで」と言った。指名料もったいないし、当たればラッキーくらいの気持ち。待合は意外と清潔で、水が置いてあった。禁止事項の説明を聞いて階段を上がるとき、ちょっと息が上がった。
(デブったな、階段でこれかよ)
上がったところで女の子がお辞儀して待ってた。写真より顔がはっきりしてて、目がぱっちりしてる。
(うわ、これ当たりじゃね?写真詐欺じゃなくてよかった…むしろ写真のほうが地味だった)
「お疲れさまです」って声が意外と低くて、ちょっとハスキー。手を繋いで部屋まで歩く。自販機でスポーツドリンク買ってもらって、ドア閉めた瞬間から空気が変わった。
部屋は広くはない。ベッドと、奥に洗い場。マットも一応置ける感じ。座って雑談してるうちに、こっちのシャツのボタンを外し始めた。指先が意外と冷たくて、触れた瞬間に背中がぞわっとした。
(下手に動くなよ俺、変な汗かいてるし)
下着一枚になったあたりで、彼女もゆっくり脱ぎ始めた。スレンダーなのに胸とお尻にちゃんと丸みがあって、肌が白い。一緒に湯船に浸かる。お湯は熱すぎず、肩まで浸かると一日の疲れが少し溶けた。彼女は洗面器でモコモコに泡を立てて、背中から丁寧に洗ってくれる。泡が胸に乗っかって、谷間から溢れてくるのが目の前にあって、もう頭が真っ白。
(見るな見るな…いや見るだろ、こんな近くに来てるんだから)
腕を上げさせられて脇まで洗われて、くすぐったくて変な声が出た。恥ずかしい。丁寧で、力加減が絶妙。「気持ちいい?」って聞いてくるから「うん…」としか言えなかった。声が裏返ってるの自分でも分かった。
洗い場が狭いせいで、マットはギリギリ敷き詰める感じ。うつ伏せにされると、ぬるぬるの体が覆い被さってくる。全身リップみたいに、首筋から背中、腰までゆっくり這わせてくる。時々「ここ?」って囁きながら、弱いところをわざと当ててくる。
(小悪魔だなこの人…完全に弄ばれてる)
仰向けにされると、顔を見ながら乳首をいじられて、そのまま素股。ローションで滑る感触が生々しくて、先っぽが擦れるたびに腰が勝手に浮く。我慢してるつもりが、息が荒くなってるのバレバレ。彼女は笑って「もうこんなになってる」って言った。その笑顔がエロくて、余計にダメだった。
気づいたら騎乗位になってた。マットの上は滑るから、こっちはマットを掴むしかない。彼女が上でゆっくり腰を動かして、時々深く沈めてくる。目が合った瞬間、変な声が出た。自分の声だって分かってるのに止められない。(こんな声出してんのかよ俺…ダサい)
彼女は「いいよ、出して」みたいなことを小さく言って、動きを速めた。マットの上で一回目。頭が真っ白になって、そのまましばらく動けなかった。彼女は急かさずに、髪を撫でてくれた。その手が優しくて、余計に恥ずかしい。
マットを片付けてベッドに移る。まだ時間ある。インターバルで水飲んで、またキスから。今度はこっちも触り返した。反応が素直で、触ると小さく身体が震える。69になって、互いの温度が近くて息がかかる。ベッドでは正常位と後背位。狭い部屋なのに、密着度が高くて肌がずっと離されない。二回目は時間がかかった。最近ちょっと回復が遅くて焦ったけど、彼女は焦らさず手と口でゆっくり戻してくれた。
(こんなことまでしてもらって、俺なに返せてんだろ)
最後は彼女の動きに合わせて、もう一度。終わったあともすぐに離れず、しばらくイチャイチャしてた。頭を撫でられながら「また来てね」って言われたとき、素直に「うん」と答えてしまった。
階段まで送ってもらって、外に出たら夜風が冷たい。駅まで一分なのに、足取りが重い。財布は薄いし、明日の仕事は普通にある。なのに頭の中は泡の匂いと、あの低い声と、マットの上で出した情けない声ばっかり。(また来ちまうだろ、分かってる)駅近でこの値段で、ちゃんと洗ってくれて、ちゃんとイチャついてくれて、ちゃんと最後まで見てくれる。派手さはないけど、それが逆に頭に残る。朝からでも女の子がいて、受付も淡々と丁寧。部屋は少し狭いけど、それも含めて最高って感じがする。
家に帰ってシャワー浴びながら、さっきまでのことが頭から離れない。鏡に映った自分の顔が、少し馬鹿みたいに緩んでる。(こんな顔してんのかよ)でも悪くない。次は70分で行こうか、それともまたフリーで当たるのを待とうか。そんなこと考えながら、終電近いホームに立っていた。

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