メンエス好きがメンエス好きに贈るSPA Real(レアル)は渋谷駅C1出口から徒歩六分。中目黒駅なら四分、恵比寿駅なら七分。神泉ルームや南青山ルームもあるので、その日の予定に合わせて場所を選べる。案内されたのは新築寄りのマンションの一室。床も壁もきれいで、シャワーも新しい。手ぶらでも困らない。コース時間にシャワーが含まれるので、着いたらすぐ湯を浴びた。
扉が開いた瞬間の印象が強い。容姿の基準が高い店とうたうだけあって、整った顔立ちの日本人セラピスト。終始笑顔で、声のトーンが柔らかい。ソファに案内され、真正面から肩と背中の指圧が始まる。うつ伏せから入らない。マンネリなテンプレに飽きた人向け、という説明がここでつながった。対面のまま僧帽筋を親指でじんわり押し、首の付け根まで流していく。目が合う距離なのに、施術の軸はほぐしのままなので場が崩れない。
料金は二本立てがわかりやすい。スタンダードは六十分一万二千円(うつ伏せのみ)、九十分一万六千円前後。延長はできない。ラグジュアリーは店が自信を持って出すコースで、鼠径部まわり、極密の距離、たっぷりのオイルが入る。六十分一万七千円、九十分二万二千円、百二十が三万円超。延長三十分八千円。指名はシルバー千円、ゴールド二千円、プラチナ三千円。衣装変更は三千円から。入会金はない。今回はラグジュアリーの九十分を選び、衣装を足した。
うつ伏せに移ると、オイルの量が違う。ドバドバと表現される理由が背中に広がる熱でわかる。スローなディープストロークが長く、肩甲骨から腰、太もも裏まで一本で流される。力任せではなく、吸着するような肌の感触と、ゆっくりした圧が交互に来る。デスクワークで固まった首が、数分で落ちていく。足裏からふくらはぎへリンパがつながり、呼吸が自然と深くなる。あぐらや足技も混ざり、単調にならない。
衣装が変わると空気が少し甘くなる。動きのたびに距離が近く感じるラインで、視覚の楽しさが一段上がる。極密は常時べったりというより、必要なところで体温が伝わる距離。腕の内側、脇腹、腰の側面をオイルで撫でていく。会話は無理に盛り上げない。好みを覚えてくれているような間の取り方で、沈黙も心地よい。こちらから話さなくても話題を振ってくれる担当もいて、初めてでも肩の力が抜けた。
仰向けに返ると、鼠径部まわりに時間を使う。内ももからキワへ、下腹まわりを丁寧に往復する。カエル足のように膝を開いた体勢、太ももで挟まれる角度、四つん這いに近い姿勢から背面と側面を同時に流される時間。どれもマッサージの延長なのに距離が近く、息が浅くなる。ディープリンパを足すと、浅く撫でるだけでなく指の腹で奥まで届く。腰から太ももまで一本でつながっている感じがした。
デコルテまわりをオイルで流されるとき、視線のやり場に迷う。それでも終わり方はスタンダードと違う、と案内されていた通り、急に場が崩れる感じはない。ヘッドまわりも丁寧で、こめかみから後頭部、首筋まで指圧が混ざる。目の奥の疲れが取れていく。終盤は近距離のまま肩と胸まわりをゆっくり流される。会話は少なめになり、吐息とオイルの音だけが残る。
終わったあとの体は、肩が本当に軽い。新築の清潔な部屋で浴びたシャワーのあと、歩く足取りが変わった。よかった点は、駅が複数使えること、部屋がきれいなこと、うつ伏せ以外から入れること、オイルの量が多いこと、スローなストロークが芯に届くこと、セラピストのルックスと会話の距離感、深夜までやっていること。六十分のスタンダードではうつ伏せだけで終わるので、流れをつかむならラグジュアリーの九十分が合う。百二十分まで延ばすと、対面スタートと仰向けのリンパ、衣装後の展開に余裕が出る。

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